マセラティギブリⅡの天井張り直し(往路)

 まー、ホントに42.195キロ分のカロリーを消費するのかどーかは知らんケド(笑)、これから結構長ぁ~い道のりを歩まねばならぬゆえ、マラソンに準え本日御案内の工程を(往路)とシャレてみました。

 あ、往路とか復路ってのは駅伝用語だったっけ。まっいっか(笑)。

「さぁ、今日は薄曇りで雨も降らなそうだし・・・」と。
「佐久のF」さん号の天井張り直しに挑むコトにいたしました。
現状で、アルカンタラ表皮がハガれているのは、後ろ側ダケなんですが・・・
表面的な兆候は出てないものの、前方の状態もダメだろうとは経験則で分かります。
まずは、助手席シートからハズしましょうか・・・
シートレールの前後左右端面には、周囲にキズを付けぬよう養生しまして・・・
「ぃよっっこらしょっ!」と、シートを車外に運び出します。
運転席も同様に。入れ歯をハズしてると踏ん張りが効きにくいなぁ(泣笑)・・・
続いては、リアシートの座面をハズします。
すると、座面の下には弁当箱みたいなモン(笑)が左右にひとつずつ出てきます。
コレが、エンジンを制御するメインECU。ナンで同じモンが2個もあるのか・・・
ギブリⅡやクアトロポルテⅣの場合には、エンジン片バンク毎の独立制御なんです。
それから、リアシートベルトをハズしますと・・・
ボルトで共締めとなっていたシートバック固定金具が姿を現します。
この金具部分の端面が「ブッた切り(泣笑)」状態でトゲトゲ。なんで、養生を。
シートバックは、一旦上方に持ち上げつつ手前に引けばハズれます。
続いて、リアトレートリムもハズして車外に出します。
ウレタン製インシュレーターの形状が崩れてないのは、保管状態が最高であった証。
表皮がパフパフになってるのが、後部ダケで済んでるのも頷けます。
お次にハズすのは、左右のBピラートリム。
そして・・・このあたりまで来ると、そもそもナンのためにバラしてるの(笑)?
って気分になりますが、ここまでバラさないと本題に入れないのを思い出す(笑)。
この左右Cピラートリムが、一番ラストにバラすべき部材なんですが・・・
・・・あ、その前に。
新車時養生のビニールシートを除去しておきましょう。
さてと、クォータートリムをハズしに掛かりまして・・・
ここまでバラしますと、アトひと息です。
「さて、次はどーしよっかなぁ~」
あ、コレいっとこ。
上側前方のタッピングビスは、Bピラートリムの下に隠れてるし・・・
下側前方のビスは、クォーターピラーの下から出てきます。
そして、上側後方は・・・
よりによって、リアオーバーヘッドトリムの下に隠されてやがんの(笑泣)。
さらに、オーバーヘッドトリムのクリップは、アルカンタラを貫通。「ハァ・・・」
ようやく出て来たビスを抜いたら、飾りワッシャーがナゼか二枚も。
先に抜いてた前方ビスには一枚も無かった。こりゃメーカー純正チョンボ(笑)。
まー、そんなこんなで、片方のCピラートリムをハズしましたら・・・
あ~、やっぱね。自重に耐えきれず自然落下が始まり・・・
反対側もハズせば・・・
そりゃもー、一気に・・・
「べろ~ん」とハガれました。
こうなりますと、いよいよコトは急を要するナ・・・
フロントのオーバーヘッドトリムをハズすには、まずサンバイザーから。
で、右側を取って・・・
左側もハズし・・・
室内灯内の隠しビスを取りゃ・・・
「ばら~ん!」
・・・で、「べろ~ん!(笑)」
一見ナンでも無かったフロントも、想像通りに実はグズグズでした。
天井ボディパネルに大半の劣化ウレタンフォームが残り・・・
アルカンタラ表皮のウラにはアッサリとダケ残ったのはラッキーでした。
まずは、質量の多い方から樹脂ベラで掻き取りましょう。
だいたい、ハガしましたらね・・・
今度は掃除機持ってきて・・・
「うぃ~ん!」と闘うコト、日没前の小一時間。
前方生地が出来ましたら・・・
・・・後ろに潜っては、また「うぃ~ん!」
空中での闘いが済んだところで・・・
・・・地上(笑)は、いったん大掃除。
さぁ、アトはピンが6本ボディに刺さってるダケの樹脂製支柱をば・・・
周囲のドコからも手や工具が入らないんで「エイヤ~!」っと・・・嗚呼!
この樹脂ピンは代替が効かないんで、一本たりとも折りたくなかったのに(グスン)。

 ↑ホントは、午後イチまでには完遂しようと思ってた本日の工程ですが、作業開始前に考えていた以上に困難な部分が数多くありました。やはり同じギブリでも高年式車を製造していた時代のモノは、世界的な環境問題が持ち上がってからの製品なので、リサイクルペレットを混ぜて成型していると思われ、樹脂やゴムなどの品質が大きく損なわれているのを実感いたしました。何しろ樹脂に粘りとか靭性が無くて、サクいんです。最後の最後で折れちゃった5/6本の樹脂ピンを、また「ナンとかしないとならないなぁ」と眠れぬ夜になっちゃいそーです(泣笑)。

 それじゃー、また明日。

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“マセラティギブリⅡの天井張り直し(往路)” への8件の返信

  1. 毎度いつ見ても天井貼り直しは大変に思います。
    上を見上げての作業は頭クラクラすると思います。
    途中社外の空気を吸って、気力を保ってください。

  2. 地道な作業を丁寧にされていて、素晴らしいです。サクいの表現いいですね。

  3. 嗚呼5/6本の樹脂ピン逝っちゃいましたか
    そんな日もありますね。

  4. マイクロ・デポ秘儀ビトゥルボ天井張替えの術!大後悔、否大公開!! やはり往路の方が大変か、いやいや復路のウレタン貼り付け、アルカンターラ張替えの方がデリケートか、
    私事、MCVも天井一面に黒いお星様がみえます、天の川は幸いありませんが、のでね。張替えたいよな。

  5. うーん、どなた様のギブリでもギブリの写真を見せて頂けるのはこの上ない幸せ。
    どこをどうばらしていてもどこがどう劣化していても、ただひたすらかっこいい。
    いいですよねえ、ギブリさん。

  6. マセラティの天井張り作業は、マイクロデポの御家芸。
    凄いぜ。

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