あう~!本日は尋常ならざる酷暑のメカトリエから、所用有って練馬に一旦戻ったものの、また夕方にはトンボ返りでつくばに戻って来ると云う一日を過ごしましたが、とにもかくにも、この猛暑はイジョー(泣笑)。皆さんの愛車での、エアコンの状態が心配ゴトとなりましたワ。
今週も、とあるお客さんのエアコンが逝きまして(旧いマセラティだヨ:泣笑)、本日は修理の段取りをさせて頂きましたが、同じくエアコン(冷房)が効かなくなったと申しましても、故障には幾つかのパターンがございますんで、本日はその辺を詳しく御案内したいと思います。
冷房が効かなくなる原因は、主にメカニカルな問題と電気周りの問題とに大別されます。まず初めに、そんな認識を持っといてくださいナ。
A「しばらく振りに乗ろうとしたら、冷房が効かなくなってた」の場合には、多くの事例でメカニカルな原因であるコトが多いんデス。具体的には、いわゆる“ガス洩れ”と云うコトなんですね。エアコンガスが洩れ出てしまう原因には、たいへん多くの部位が可能性として考えられます。以下、箇条書き風に列記しておき、分かり易くしておきましょう。
A①:エアコンシステム(ガス経路)全体からの経年に拠る洩れ。
A②:エアコンガス注入口(チャック)のバルブ(ムシ)からの洩れ。
A③:エキスパンションバルブ本体若しくは継手部分からの洩れ。
A④:エクスパンションバルブの詰まり。
A⑤:エアコン高圧ホースの各継手そのものか、その途中からの洩れ。
A⑥:エアコンコンデンサの本体若しくは、継手部分からの洩れ。
A⑦:エアコンコンプレッサーの本体若しくは継手部分からの洩れ。
A⑧:エアコンエバポレーターの本体若しくは継手部分からの洩れ。
B「さっきまで効いてたハズのエアコンがいきなり効かなくなった」の場合には、激烈な暑さ(熱さ)に耐えられず電気周りのトラブルとなった事例が多いデス。修理が楽勝なヤツから困難なモノまであります。
B①:エアコンリレーの本体不良若しくはギボシの導通不良。
B②:エアコンガスプレッシャースイッチの不良。
B③:フロストセンサー(キャピラリー管)の不良に拠るガス凍結。
B④:エアコンコンプレッサーのクラッチ焼損。
B⑤:エアコンコンプレッサー内部の焼き付き。
B⑥:エアコンコントロールユニットの基盤焼損若しくは接触不良。
C「室内への送風自体が効かなく(ブロアー不動)なった」
C①:ブロアーモーター(シロッコファン)が焼損してロック。
C②:エアコンコントロールユニットの基盤焼損若しくは接触不良。
・・・以上、大体こんな流れとなっております。C①のブロアーモーターの焼損ロックには、前兆となる症状(小鳥がサエずるようなピヨピヨ音の発生)がございますんで、ある程度の予測が出来るんですが、その他は予測が不可能な項目ばかりなんで、そのつど御対応頂くか、予防的整備で不良となる原因を減らしておくか、と云うコトになりますね。
本日の内容に齟齬が在りましたら、プロである「SG」さんからツッコミ(補足と誤謬の訂正)を入れて頂けますと、たいへん助かります。
今年の夏は、このアトも激烈な暑さとなる見込みデス。急にエアコンを修理したいとの御要望を頂戴しても、迅速なる御対応は困難となりましょう。本日の記事を少しでも御参考にされて、せめてクルマん中ダケでも“涼しい夏”を皆さん謳歌出来ますようにと願わずにはおれません。
それじゃー、また明日。
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「SG」さんが、そのスジのプロだった、なんて。
その正体は、ザ・ファブルの佐藤君!?
おみそれしやした~ッ!
m(__)mペコリ。
機会が有れば、静岡で飲みませう(笑)。
エアコンは贅沢な装備だったんでしょうが今や必須装備ですね。
命に関わることになります。
人生で何度かエアコンレス(故障含む)を体験しましたが、かなり参りました。
カンパーナは今のところエアコンは効いています。右ウインカーハイフラですが。そろそろ正式に諸々を
MCVは、ハザードが点きません、ウインカーは大丈夫だけど。
SGさま、エアコンの専門家でいらしたとは!
HNから察するに、てっきり暖房の専門家かと・・・
エアコン、昨年修理したはずのクアトロポルテにて5月にスイッチを入れましたら、見事に生暖かい空気が出てきて逝ってました。
修理に持っていくのが面倒なので、今年の夏は乗らずにいきます。
10月の12ヶ月点検時に、修理依頼させてください。
チュー太くん、今回は「アンチフロストセンサー」(なんだか分かりませんが、凍らない様にするもの?付ける必要あるのか?)が逝ったという事でセンサー交換、エアコンホース一式交換、エアコンガス充填&真空引きと相成りました(苦笑)
岡本さん、大変恐縮です(笑)
Smさん、テツヲタさん、ありがとうございます!車の事で相談がある時は、専門店のマイクロデポさんに相談します!