昭和30年代の幻灯機

 一昨日の月曜日、たこヨメが自らの実家を整理しておりましたら、推定70年前の卓上型幻灯機が発掘(笑)されまして「ねぇねぇ、たこちゃん!こんなモノが出て来たのヨ!!」と嬉しそうに報告してくれました。お若い方には「幻灯機」ソレ自体を御存知ないカモ知れませんね。ワタシが小学生の頃までは、体育館などで体育座りしながら観覧する「スライド上映」と称する集いがあったりいたしました。あ、今では「プロジェクター」と云った方が、まだ分かり易いのかナ・・・

発掘されたのは、こんな雰囲気のモノでして・・・
ガッチリした金属製の筐体には美しい結晶塗装が施された・・・
現在のコニカミノルタ社が、まだ千代田光学工業と云う名であった頃の製品デス。
一昨日に途中まで分解清掃してたのを、昨日つくばのアパートに持ち帰り・・・
今夜は、ソレを仕上げてまいろうと云う趣向デス。
まず取り出してみたのは反射鏡の部品。レンズはガラス製、残りは金属製。
始めは点かなかった白色電球も、接点を磨いて再生いたしましたが・・・
現在のパナソニックが、まだナショナルであった頃の旧いロゴマークが懐かしい。
電球のソケットホルダーは、接点がヘタっていたので、ソレを持ち上げて・・・
一昨日に一度分解して内部を確認したスイッチ部分を見ますと・・・
1962年まで東芝が使用していた「マツダ」の商標が刻印されております。
さらに、レンズユニットの上蓋をハズし・・・
レンズも一枚一枚ハズして、キレイに清掃してみました。
ムカシの製品にはほとんど樹脂が使われていないので、ホントに安心デス。
組み立てて通電させれば、白熱灯に眩い光が灯りました。
再度の組み立ては、まるでパズルのようでしたが・・・
本体ケースを、そっと後ろに開いてまいりますと・・・
ステーに架けられたピント合わせレンズ部分が、自動的にセリ出すギミックを復元。
俯瞰で見れば、このような感じデス。
幻灯機とともに発掘されたのは、カラーリバーサル(ポジ)フィルム群。
コダクローム。
エクタクローム。
アグファカラー。
サクラフィルム。
サクラカラーは、後年のコニカカラーですね。
そして、フジカラー。
部屋を暗くするのも、事前の準備には不可欠でした。
見事に60年近く前の、義父の赴任地が映し出されました。
「おお、コレは・・・」
ホテルの一室で寛ぐ健在な頃の義父も被写体になってました。
たこヨメの解説に拠れば・・・
写真マニアであった義父は、屋根裏部屋に暗室を装備していたそうです。
スリランカ(当時セイロン)の独立記念日パレードだそうです。
まるで小学3年生レベルの理科の実験みたいにシンプルな機構ですが・・・
一枚一枚差し替えるたびに、たこヨメには往時の記憶を蘇らせてくれました。

 ↑魔法の小箱みたいな卓上幻灯機でしたが、これから色んなスライドを楽しめそうです。今では、こうしたポジフィルムをスキャンしてデジタル化する機器も安価になっておりますが、往時の空気感を味わうには、アナログなまま「上映」するのもオツなモノではありませんか。

 それじゃー、また明日。

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“昭和30年代の幻灯機” への7件の返信

  1. これはフィルムも機械もお宝ですねぇ!
    ワタシもフィルム時代のカメラはミノルタでした。父がハイマチック~SRT101(レンズは58mmf1.2・21mmf2.8・300mmf4.5)
    ワタシはXD・X700を愛用しておりました。
    お義父様の頃はコダクロームはハワイへ現像に出さなきゃいけなかった頃ですよね。
    ワタシの頃は東洋現像所でした。
    ASA(今のISO)64だったので露出に苦労しました。
    実家の倉庫にキャビンのスライド映写機が眠っているので発掘してみます。
    酔っ払いが興奮して長文を打っちゃいました!
    お許しを。

  2. たこ嫁様のお嬢様ぶりが素晴らしいですね👍
    こんなの中々ないですよ!

  3. 卓上型幻灯機、現物初めて見ました。
    ポジフィルムまで残っていたのが貴重です。
    お宝映像、当分楽しめますね。

  4. たこヨメさまのお父様、なんだかとってもハイソでお洒落です。
    私も、2年程前に長らく放置された実家の仕事場で、同じようなスライド映写機を発掘しまして。
    ミノルタ製で、茶色でゴツゴツした造形がとても似ており。
    取り敢えず、放置していましたが。
    傍に残されていたスライドは、家業の被服や仕事風景だったりで。
    もし機能したならば、地元の親戚を招いてスライド上映会を企画せねば。

    たこちゃん師匠殿、関係者に失礼の無きようD-DAYには正装で臨む心意気でありますが、超絶御洒落なシルバートライデント仮面のコスチューム作製が間に合うかどうか(;”∀”)ヤキモキ・・・。
    たこちゃん「どうせ全〇でしょ(;´д`)」

  5. 機械もさることながら
    ポジフィルムは文化遺産ではないでしょうか?
    NHKアーカイブスに保管されるようなもののような気が…

  6. 後出しコメント:卓上型幻灯機というとなんか本当に古めかしく感じますね。今の仕事を始めた頃、スライド写真を撮ることが多くて、失敗出来ないプレッシャーがあったことを思い出しました。同じ写真を2台のカメラで撮影して、ピント、画角とミスしないように気を使っていました。

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