あれから、30年・・・


 その日は朝の5時前から起きておりました。当時は、現在の千葉拙宅に越してからまだ日も浅い時期で、毎日試行錯誤しながら、千葉県最北端までの一般道での90キロ余りの通勤距離と所要時間を如何にして縮めるか、そのチャレンジに明け暮れていた日々を送っていたので良く憶えております。ワタシたちが起床して直ぐに、まだ寝惚けマナコのままテレビを点ければ、ソコに映し出された映像は、阪神高速道路がバッタリと横倒しになったモノでした。もちろん、続報を確認したいところではありましたが、始業時間に間に合うためには(時間をハズすと混むもんで:泣笑)もう出ねばと、後ろ髪をヒカれる想いで拙宅を出ました。

 当時の愛車であった、12万キロ走ったメルセデスベンツ280SE(W126)の車載ラジオからは、時々刻々と新たなる被害状況が聴こえてまいります。居ても立っても居られない気分で道中を過ごし・・・

 サスガに朝の5時半に家を出ますと、7時過ぎには会社へ着いてしまいます。ワタシが事務所に入って暫くしますと、当時の工場長さんも出勤して来て、ともにテレビ画面を視ながら「コイツはエラいコトになった」と、事後策を練ったモノです。関西方面に多数の顧客や出荷先が在ったため、当日夕方の出荷はどうなるのか、各顧客や納入先は無事なのか、だいたい関西方面への運送は可能なのか・・・瞬間的に考慮すべきコトが山ホドありました。幸いなるかな、結果的には関係者に人的被害が無かったのは有難かったのですが、時間の経過に従って、その被害の甚大なるコトを知るにつけ他人事とは思えずに戦慄を覚えたモノです。

 ワタシたちも今日の無事には感謝したいモノです。平凡に思えるアタリマエの日々は、一朝事あらば決してアタリマエではないのですから。

 毎日を、大切に大切に慈しむように生きてまいりたいと思います。
 
 それじゃー、また明日。

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“あれから、30年・・・” への7件の返信

  1. 30年前の当日、大阪市内は震度4だったのですが、最初の突き上げるような強烈な縦揺れで未だよく憶えています。
    そして週末、救援物資を持って神戸に向かった際、大阪と兵庫の境の尼崎から西が瓦屋根の重さで倒壊した家々が多数の痛ましい惨状も。
    職場の身内で亡くなられた方もいましたが、今この時代に生かされていることを改めて感謝して生きていきたいと思います。

  2. 南海トラフもややこしいことになっているようで、静岡以西のミナサマ、用心して下さい!

  3. 日本中いつどこで起きるかはもう…
    この地に産まれた定めですね。
    人智を尽くして天命を待つ、境地に至らねば

  4. 局地的な大地震はいつ起きてもおかしくは無く。
    最低限の備えをした上で、被災してしまったならば仕方が無く。
    なんとか生き延びて助けを待つしかありません。
    平穏な今日に感謝。

  5. 後出しコメント:そんなにたってしまったんですね。30年かぁ。地震への備えはなんとなくしているが、まだ不十分かもしれないともおもってしまう。

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