樹脂の「サビ」・・・加水分解と闘う。

 ムカシのクルマに於きましては、まー、だいたいのパーツが金属製だったんで、鉄なら赤サビ、アルミなら白サビを迎撃(笑)するスベを持ってればヨカッタんですが、およそ1995年以降に発売された欧州車たちには、(特に高級車であればあるほど)ロクでもない樹脂製パーツ(泣笑)がアチコチに使われてるんで、そういったモノが引き起こす問題までもイチイチ解決せねばなりません。ここ数年来70年代までの旧車が持て囃されているのもムベなるかな。ムカシのPVCレザーは表面が溶けたりしなかったし、樹脂の大きな成型物が、たかだか20年やそこらでバラバラに分解してしまうなんて有り得なかったモンなぁ・・・

あー、ウチのジャルディーノにもバラが咲いてキレイだナァ・・・
そんな風景に癒されてないと、切ない気分になるよな、コノ行状(笑泣)。
マセラティクアトロポルテⅤにおいて、内装のネタネタ病と二大双璧(?)の・・・
リアラゲッジスペース周りの樹脂製カバーが、ドロドロのボロボロになる症状。
経年変化に拠って加水分解を起こし、このようなギャートルズ状態(笑)に。
カバーにヒビが入っているんで、その下のボディにまで泥水が堆積し・・・
唯一生きてた、リアバンパー上のストレートなカバー以外は・・・
ことごとく、スゴいコトになっております。
ポロポロの樹脂カバーは、ちょっとハジくとあっけなくハガれてくれます。
さぁ、コリャいよいよ面白くなってきたぞぉ~!
水を含ませたマイクロファイバークロスで・・・
こんなにゴツくみえるドロヨゴレも・・・
まずは、キレイにサッパリとさせました。
一方で、コチラは練馬のマイクロ・デポ本社。
「名古屋のK」さん号のエキゾースト降ろしは、リフトに載せて行ったら・・・
目論み通りに、キレイに降ろすコトが出来たようです(喜)。
またまたコチラはメカトリエ。超強力な両面テープに瞬間接着剤まで染み込んで・・・
・・・なかなか簡単には落とせなさそーなんで、トリムの清掃からヤロ。
黒いシミが点々と。劣化した樹脂がトランクカーペットに落ちて出来たモノ。
とりわけ右リアフェンダー内のバッテリーを隠すトリムは、ヒドいコトに(泣笑)。
途中までシミ抜き作業を行ったところで、網も取っちゃうコトにしました。
少しずつ染み込んじゃってる部分は、少しずつ吸い取るしかありません。
ソコに「いつものフィニッシャー屋」さんが到着。早速デントを御願いし・・・
なんだか、オモテが騒々しいナと思ったら、接道の転圧工事が行われてました。
ここのところ、雨降りのたんびに、各部の轍が深ぁ~くなっちゃってたんで・・・
コイツはホントに有難い工事です(感謝!)。
続いては、「えびしま@おおむら」さんの待つ「格さん」の・・・
・・・いっけんキレイに見えるシートの補修作業を開始。
運転席シートのドア側は、やはり乗り降りの際にスレが生じてますからね。
そうこうしているウチに、真っ黒なシミもだいぶんキレイに落とせまして・・・
コチラのトリムパネルも同様に・・・
とにかく、シミを叩いて叩いて叩きだす・・・
・・・こんな具合にホンの少しずつ。嗚呼、コレぞ匍匐前進!
表面には、以前強引にコスってヨゴレを取ろうとした時に生じたのであろう毛玉。
いまだパーフェクトではありませんが、ようやくココまで攻め込みました。
コチラの方も、大概スゴい状態だったんですが・・・
パネルを床に入れてみますと、結構イイ感じにヨゴレがトレてるみたいです。
件の両面テープ(たぶん3M製)は超高性能なんで、ハガすのは容易でないケド・・・
「いつものフィニッシャー屋」さんのシゴトがヒト段落したところで・・・
日没までに、溝の中の両面テープは、おおよそ除去出来ました。
明日は、瞬間接着剤で固められちゃった両面テープをどーするかだナ。

 ↑そもそも、マセラティクアトロポルテⅤのリアラゲッジスペース周囲に貼られた樹脂カバーって、機能的には「ナンの意味も無い」装飾パーツなんです。要は、各ボディパネル溶接部分の“ボロ隠し”でしかありません。あくまでラゲッジスペース内への雨水の侵入を防御するのは開口部周囲のウェザーストリップだけなんです。ボロ隠しのクセに、ソレがボロくなってどーすんだってハナシ。キレイに除去するのが一番ヨ!

 それじゃー、また明日。

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“樹脂の「サビ」・・・加水分解と闘う。” への8件の返信

  1. メカトリエ前の農道が平らになるのはありがたいことです。
    パンダさんでも気持ち凹凸を避けてクネクネ走りたくなりますからね。
    樹脂カバー下、錆はなかったようで何より。
    そしてやっぱり、デルタさんはいいなあ。

  2. 凄い…こんなシミまで落とせるなんて…さすが天下のマイクロ・デポ!😍👍✨

  3. ボロ隠しがボロくなっては確かに困る。
    撤去した方が潔いのでしょうけど
    溶接跡もさることながら
    ここに泥などが溜まるのが嫌っていう奴なんでしょうか…
    貴族のしきたりでは

  4. トリムの染みを取る作業をされている事が、すごいです。70年代の車、素敵です!

  5. QPVの内装もネタネタ病を発症するのでね。
    いやはや、これでは素肌に羽織るのもはばかられますから、たこちゃんがネタネタ対策を行うまで、しばらくこの恰好で居る次第。
    たこちゃんに敬意を表し全〇で直立不動の姿勢のまま。
    全〇は全力の事ですから誤解無きよう。

    接道の転圧工事は、リモーネちゃんにとっては朗報。
    ロータス・ヨーロッパのハンドリングは、低く配置されたフロントスタビライザーがキモなのでしょうから。
    ですが、おぐぐ殿はグラベルフェチ。
    轍を避けてクネクネ走りたい派でしょうから、轍があった方がむしろ好都合なのでは。

  6. リアラゲッジスペース周りの樹脂製カバー、まさかのギャートルズ状態になるとは。
    一刻も早く除去したいものです。
    トリムのシミ抜き作業と合わせて、除去作業お疲れ様でした。

  7. QPVのトランクにそんな状態になっているとは、ほぼ同時期のクーペや、グランスポーツではそのような樹脂パーツはついていないですが、なぜQPVには?摩訶不思議

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