加水分解の不思議さよ・・・

 まー、先週までの「コレって真夏?!」な気候がイジョーだったワケでして、今週に入ったら、いかにもツユらしく雨がドバドバ降ったり止んだりを繰り返す日々となっております。ソレでも、先週までの激烈な蒸し暑さを想えば、雨が降っても時々止むならまだラクだわナァ・・・

朝一番にホムセンへ行く途中はドシャ降りだったんですが、戻ってみたら・・・
メカトリエ周辺ダケは雨がアガってたんで、流し台のところで流水ヤスリ掛け・・・
よぉ~く脱脂した上に、ウレタンコーティングをブーブーと厚塗り。
「うわぁ、ドシャ降りが来ちゃったぁ(笑泣)」
あんまり湿気があり過ぎると、ウマく乾かないモンですが・・・
「ああ、ヨカッタ!」無事に艶感が落ち着きながら、ゆっくりと乾いてキマした。
ドアインナーノブベース加修に続いて、先週土曜日からの積み残し作業は続く・・・
「ギブリさん」のフューエルタンクに手ぇ突っ込んで・・・
まだ内部に残存堆積している、加水分解後に再硬化したゴムの層を除去しています。
シツコイところには、強力溶剤を染み込ませたマイクロファイバークロスを・・・
そのスキに、またまた「青20号(仮)」のパワーウインドースイッチに・・・
インナーノブベースと同様に、土曜日に塗っていた下塗りの上へウレタンコート。
でまた、そろそろコッチもゴム層の表面が軟化してきたようなので・・・
またまた、手ぇ突っ込んで(以下同文:笑泣)・・・「時間掛かるナァ(泣笑)」
そろそろコッチの様子も確認。イイ感じにツヤがヒケてまいりましたヨ(喜)。
全身がアセでビッチョリ。店内ではエアコンの風が却って寒いくらい・・・
オモテはドシャ降りでも、温かい中華そばに感謝しつつ食せば・・・
・・・美味いコトと云ったらもう。思わずツユまで全飲みしました。
途中の道路ではタイヤの上まで大冠水してたクルマを見ましたが、メカトリエは無事。
ドアインナーノブ本体の表面を、今度はドライ(粗目の番手)でヤスりまして・・・
・・・コレまたウレタンコートをジャブジャブと噴霧。
ホイでまた、コッチに戻る、と・・・
うわぁ、この内部配管の下にも残ってるナァ・・・
コイツは、どーしてくれようか・・・
・・・ソコで取り出したるは、不織布除菌クリーナー。
強力溶剤をジャブジャブと染み込ませて・・・
真っ白が真っ黒になるまで、長ぁ~いドライバーの先端でこねくり回しますと・・・
こうして、徐々に徐々にと、堆積した劣化ゴム層を取り除けると云うワケです。
ホカにも指先が届かぬ部位は残ってますが・・・
少しずつ少しずつ、掻き取るように落としました。
タンクに続いては、ポンプの方も。コレまた先だっての土曜日の段階では・・・
・・・こんなんだったヤツですヨ(憶えてる?)!
コレが、新品のフューエルポンプインシュレーターを組んだの図。
そんなインシュレーターが、経年劣化で溶け出しては周囲で固まると云う摩訶不思議。
「あーあ、コイツも固まってるナァ・・・」
コチラでも、タンクの時と同様に・・・
・・・堆積したゴムのクズと、澱となった劣化ガソリン(飴のよう)を除去出来ました。
コレで、フューエルポンプのケージ部分も安心して取り付けられますヨ。

 ↑加水分解、ホントに不思議な現象デスね。特に、そもそもが耐ガソリンを謳っているハズの素材なのに、ソレが経年劣化で溶け出してしまうのもナゾなら、さらにソレが堆積して再硬化すると、ガソリンじゃ容易に溶けてくれない(土曜日に実験済)のヨ(笑泣)。一方で、内装部材表面のプロティン塗装の方では、強い溶剤を使うとドコまでも(ベースの樹脂までも)溶けちゃうしナァ・・・こーなりゃ徹底抗戦ダァ!きっときっと試行錯誤でゼッテー根源的な解決法を編み出してやるゾォ!

 それじゃー、また明日。

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“加水分解の不思議さよ・・・” への7件の返信

  1. 確かに謎ですね。
    化学の先生なら解明できるのでしょうかね。
    それにしても、あの樹脂の塊が溶けてしまうっていうのが不思議です。

  2. 天候不順の中、お疲れ様です。
    インシュレーターの経年劣化、何度見ても凄いです。
    キレイに除去、お見事です。

  3. メカトリエでの2元中継お疲れ様でございます。
    お土産のペイント薄め液持ってその内お邪魔しますね。

  4. フューエルポンプの中が経年劣化で、えらいこっちゃ。
    いやいや、大変な作業ですが、オーナー様にとってはありがたや。
    樹脂の経年劣化のメカニズム、謎でありますが。
    加水分解なのですね。
    しかし、なんでこうもネチョネチョになっちゃうのか。

  5. 恐るべし加水分解、そして耐ガソリンなのに溶けて、溶けたものが再硬化するとガソリンに溶けなくなると、、、なんとなく分かるようなわからない話

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