マセラティギブリⅡの電動格納リモコンドアミラーをトコトン分解して修理すると・・・

 今日も、アッパレな日本晴れとなったメカトリエ界隈ですが、朝の激寒に引き比べて昼間の気温は急上昇で、ワタシのヨワぁ~いジリツシンケー(泣笑)は、もうメロメロになっております。それでも、風も無く暖かい日中は、冬とは云え屋外作業にゃ打ってつけと云えましょうネ。

「まー、本日も晴天なり!」気持ちの良い朝の風景に見えますが・・・
気温の方は、相変わらずチョット爽やか過ぎるかしら(泣笑)。
ソレでも、メゲずに張り切ってまいりましょう。
先日お預りした「N」さん号のドアミラーをさらに分解してまいりましょう。
ボディへの取り付け台座とミラー本体を分離いたしまして・・・
ミラー面そのものもハズしておきますが・・・
“カエルの足”状にピヨ~ンと広がった針金がミラーとユニットの結合具なんです。
本来はこうして・・・
こんな感じで固定されています。この部分を解いて、ミラーをハズすんです。
ダレも使ったコト無い(泣笑)ミラーデフォッガーのコードは黒と茶。
ミラー裏側に在るギボシ下に、マーキングとして茶色の点を打っておきます。
ミラーケースの中から、臓物一切を抜き出しましたら・・・
こういった具合に機構部分のみが露出します。
積年のヨゴレが気になりますので、コレは分解しながら洗浄・清掃してまいります。
ミラーの前後左右調整機構部と電動格納機構部を分離いたします。
今回「N」さんからののオファーは電動格納機構のミラー開閉がウマく行かないとの由。
その症状を伺っておりましたら、原因となる部位はこの中に在るのではと・・・
コレぞメカトロニクス(笑)。接点がオスメスともに、全体的な酸化を呈しておりました。
左側の導通板を磨き上げ、右側の卍が屁ぇこいた(笑)ようなヤツは・・・
ハンダで接点を形成してありますんで、その表面ダケをサラっと磨きます。
こんな具合にカッターナイフの刃先を使って軽く削ぐように・・・
磨き出しが済んだら、接点復活剤(ドライタイプ)で軽く表面を洗浄し・・・
続いて、接点復活剤(ウエットタイプ:擦動部用)を塗布します。
首振り機構のメカ部分には、超浸透性の潤滑剤を流し込んでおきまして・・・
・・・ヨシギュ~(笑)へ。
近頃は、牛丼ひとつ頼むのも色々と難しくてアタマを使いますねぇ。
「アタマの大盛、お新香セット」と云うのでは如何でしょう(笑)。
紅ショウガと七味で彩れば、まるでコマーシャル写真のよう。やっぱウマいわ。
メカトリエに戻って、メカトロニクス部分を清掃しながら組み立て・・・
ようやく凍ってた水栓から水が出るようになったんで、ミラーケース内部を丸洗い。
洗剤を付けて、歯ブラシでシコシコと丁寧に洗います。
ミラーのロワーカバーも同様に洗います。
「どーせ見えなくなっちゃうんだけどなぁ・・・」と思いつつ(泣笑)も。
ロワーカバーのオモテ側には艶出し保護剤を掛けて暫くは放置プレイ(笑)。
ボディからカプラーを抜き出せなかったんで、切断していたコードを繋ぎ・・・
ボディ側から出ているカプラーに接続して動作確認試験をば・・・
「うぃぃぃぃぃ~ん」サワヤカに動くよう復元出来ました。コレを数回繰り返し。
一方で、コチラの方には問題が無いと信じたいところ(泣笑)ですが・・・
今まで何度もヒドい目(泣笑)に遭ってるんで、一応、動きを見ておきましょう。
まずは、左側へ・・・
「うぃぃぃぃぃ~ん」左上の白い部分(ラック)が露出するように動き・・・
今度は右側に・・・
「うぃぃぃぃぃ~ん」左上の白い部分(ラック)が隠れるように動きました。
続いて上方に向けて・・・
「うぃぃぃぃぃ~ん」右上の白い部分(ラック)が露出するように動き・・・
さらには下方へ・・・
「うぃぃぃぃぃ~ん」右上の白い部分(ラック)が隠れるように動きました。
ミラーユニット全体のメインフレームとなる部材も、水洗いいたしまして・・・
すべての部材がキレイになったところで、元通りに組み上げてまいりましょう。
コチラがウラ側。あ、そういえば、真ん中の白い2Pカプラーなんですが・・・
この定位置にピタっと収めたら・・・
このようにタイラップで縛ってあるのが定番。忘れずに行いたいところデス。
ロワーカバーも表面を拭き取りましたら、キレイなツヤ感が戻りました。
ミラー裏側のデフォッガーコード先端を接点復活剤で洗浄して差し込み・・・
“カエルの足”の方は・・・
ミラーの上方になる側ダケを、あらかじめ定位置まで引き寄せ、固定しておきます。
ミラーケースの裏側には、この部分(画像が暗くてスミマセン)と・・・
このダボが、“位置決め”のために設えられています。
“カエルの足”状スプリングを片側だけキメた状態で、ミラーをパコッと嵌めこみ・・・
“カエルの足”先端を定位置まで回り込ませるように押し込みますと・・・
ミラー裏に接着された樹脂部材に、足の先端が引っ掛けられてミラーが留まります。
ロワーカバーを留めるタッピングビスには、長短二種がありまして・・・
画像、上方の2穴が短い方、下方の2穴が長い方デス。コレでケースまでが完成。

 ↑そんなワケで、ワタシの読み通りにコトは進んで、無事にドアミラーの電動格納機構を復活させるコトが叶いました。でもね、もう片側も同じコトやるのが確定しております(泣笑)。「こうすりゃ直る」って分かってんですから、きっとワタシにゃ使命があるんでしょうね。

 それじゃー、また明日。

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“マセラティギブリⅡの電動格納リモコンドアミラーをトコトン分解して修理すると・・・” への10件の返信

  1. 素晴らしい。
    たこちゃんの手にかかれば何でも直る。
    ん、どこかで聞いたような(笑)。

  2. 今日は(少なくともブログ上では)工程が順調に進んだようで、最後まで読んでホッとしました。
    普段必ず、途中で、ああここがこんなことにい、とか、よく分からんがまだ動かん、、とか起こりますのに。

  3. 今回は無風?
    いやその
    いつものガガーン!(泣笑)みたいのを期待してたわけじゃないですが…
    にしても、いつみても知恵の輪みたいなもんですね。
    素人が迂闊に手を出すと壊しちゃう「罠」がてんこ盛り

  4. いやもう、なんと言いますか、レトロな昭和のラジヲ工作技術、凄え。
    マセラティのドアミラーが電動で畳める機能自体が、考えものでありますが。
    たこちゃんの解説は、なかなか興味深い。

  5. ドアミラーの形をしたルービックキューブみたいですね。
    老眼が進むと微細な部分が見えません。職務柄、未だに「決済/承認」の文字と名前、日付の入った印鑑みたいなのを使うのですが、クルクル回し日付を変える際に、日付が見えません。ほんと見えません。結局「ねえ口頭で説明して。」として、「了解です。日付悪いけど自分で今日に変えて捺印しておいて」と言う日々であります。

  6. カエル足スプリングでミラーをとめているところで、思わずおーっと唸ってしまいました😊見えなくなるけど、、素晴らしいですね!

  7. あー、Nさんギブリの電動ドアミラー格納不具合の修理ありがとうございます。接触不良だったんですね。歯車かけたりとか、モーターの不具合かと思っていました。

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