土曜日のメカトリエでは・・・

 もう、昨日のデキゴトがエラいムカシに思えてしまうホドに、日曜日の本日も朝から色々と楽しみつつ移動して、只今は二週間振りに千葉の拙宅に居りますが、そんなハナシは、また明日以降に取っときまして(笑)、本日は真面目な『本ネタ』で皆さんの御機嫌を窺おうと云う次第・・・

二週間越しに、三個のオイルシールが届きましたんで・・・
クランクシャフトプーリーをハズしてのフロントシール交換を・・・
画像中央がクランクシャフトの先端部分。その周囲にハマる重要なシールです。
同じ形状で同じ品番のオイルシールは、カムシャフト先端部分にも使用します。
クランクシャフトのシール交換は見届けましたが・・・
右バンクのカムシャフトシール交換は、「おぐ」さんと遊んでる間に出来てました。
左バンクのカムシャフトプーリーを治具でしっかり固定し、ナットを弛めれば・・・
御覧のような状態になります。
先にシール交換されて、プーリーを取り付けられた右バンク同様に・・・
左バンクのカムシャフトプーリーも、再び取り付けられました。
ハナシは、クランクシャフトに戻りますが、ピンに御注目あれ。
コレがクランクシャフトプーリー(の土台)ですが、ヘンな穴があるでしょ。
「あー、ちょっと遅い昼食はBBQ?それともサンマでも焼くの?(笑)」
チ~ガーウーでしょ!(笑)
こうして、火炙り(笑泣)にしてるのにはワケがある。
「ファイヤー!!」
まートンデモない温度になってますんで・・・
あらかじめ用意してあった長いボルトを二本ネジ込み吊り上げまして・・・
「せ~の!!」でピンを穴に貫通させます。『焼き嵌め』と云う技法です。
奥にあるオイルシールが熱でイタまぬように、ソッコーで水を掛けて冷却開始。
斯くして、無事に取り付けは完了し・・・
エアブローして、周囲の水気をトバしたら・・・
いよいよタイミングベルトを掛けてまいります。
タイミングベルトテンショナーを発動させ・・・
各マーキングが全てつじつま(タイミング)合ってるかを何度も確認。
手動でクランクシャフトを二周させ、タイミングベルトの循環具合をチェック。
クランクシャフトを回すに連れて、ディストリビューターローターも回るし・・・
エンジンのインテークから「シュポっ!シュポっ!」と音がするのも面白い。
タイミングベルトテンショナーを固定して、ベルト交換作業自体は完遂。
30年掛かって付着した油やゴムカスのヨゴレ。
特殊な洗浄剤を使って、下地が出て来るまで何度も清掃を繰り返し・・・
ピカピカになった後部カバーは、タイミングベルトの後ろに装着し・・・
ウラオモテをキレイに清掃したタイミングベルトカバーを取り付けて完成!
コレで「渋谷区のM」さん号のエンジン動弁機構は出来上がったと云うワケです。
「土曜日の助っ人」さん、一日中おツカれさまでした(感謝)!
闘い済んで日が暮れて・・・ライトアップにも癒されましたヨ。

 ↑そーいえば、大ムカシのハナシですが、この『クランクシャフトピン』をスリ落としてプーリーを組んじゃったエンジンを載せたマセラティ222 4vを、業販で掴まされたコト(大泣)があって、どうにもエンジンの調子が出ない(ソリャそーだ:笑泣)んで、結局、手持ちにあった一台の222 4vをドナーとしてエンジン移植するハメになったコトもあったナァ(シミジミ)。きっと、如何にしてもピンが穴を通らなかったんで、ピンをスリ落としちゃったんでしょうね。『焼き嵌め』・・・高い精度での位置決めが必要であったり、簡単に抜けてしまってはコマる部位に使われる伝統的技法なんだと思います。つくづくスゴい先達の智恵にも感謝!

 それじゃー、また明日。

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“土曜日のメカトリエでは・・・” への7件の返信

  1. 焼き嵌め、、これ、現代の車において同じ精度が必要な箇所ではどうしているのでしょう。同じことはしてなさそうですが。。してるのかしら。
    一方で、なんだかSmさんの好きそうな単語だな。

  2. 『焼き嵌め』なんて高度な細工、初めて知りました。
    何か儀式みたいですね。

  3. たこちゃん&工場長さまもすごいですが、土曜日の助っ人さまもすごい。
    難しい工程を正確に、かつスマートにこなされてます。
    4vをドナーとしてエンジン移植するハメ、ありましたねぇ。

  4. 『焼き嵌め』なんて言葉は知りませんでしたが、その昔、伝来したての鉄砲の製法で使われた技法では。
    この時代、ばめる、なんて言葉は使いませんよねえ。
    ましてや『焼き嵌め』なんて、異端審問官が駆使する責苦のようで怖いぜ。
    しかし、たこちゃんはこの技法を見事に旧車の再生に活かすのであります。
    今回は、まるで鍛冶屋さん。
    たこちゃんは凄いぜ。

  5. 「焼き嵌め」「冷やし嵌め」という技も凄いけど、「この『クランクシャフトピン』をスリ落としてプーリーを組んじゃったエンジンを載せたマセラティ222 4vを、業販で掴まされたコト」が凄いですね、、、トラウマ案件だ。

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