初代アウディTTのドアトリム分解法を解明

 コレ書き始めたのが20:16なんですケド、つくばのアパートで一服しようとベランダに出てみますと、ヘタすりゃパンいち(笑)でも耐えられるような暖かい夜デス。コリャ幾ら何でも師走の気候としては、尋常ならざるモノでありましょう。おかげさまで、昼間は温暖且つ無風の状態に浴するコトが叶いまして、「ココで一気に進めておこう」と。

今朝は、あひるんちょのウインドーが凍るコトもなく・・・
メカトリエ周辺も、夜明けを迎えましたが・・・
7:20。最寄り駅までお出迎えに上がろうと云う時に、いきなり豪雨(泣笑)。
そのような中で、オドメーターにフト目を遣りますと・・・
今まさに、キリ番を迎える瞬間に・・・
その次の、駅前で右折する交差点での信号待ち中にキリ番達成!
7:50に御到着の予定が、なんと7時からお待ちになっていたそうで・・・
あひるんちょでメカトリエにお連れして、Oさんと暫し談笑、デミオでお帰りに。
昨日中に、このようなドでかい梱包でヤッて来ていたモノを開梱しましょ・・・
まぁ、やっぱり安全性を考慮すると、箱はコレくらいにデカくなっちゃうのかナ。
早速、段ボール箱から取り出だして検証を始めましょうね。
とにかく、この時代からのドイツ車は樹脂モノが大層経年劣化するようで・・・
ドアトリムなんか、同時代のイタ車でも、なかなかココまではイキません。
リモコンミラースイッチなんかも、アタマがモゲちゃってるし・・・
ソコで、修復は不可能と判断してドナーパーツを取り寄せたと云うワケです。
有難いコトに、色違いではありますが左右ともにドナーが手に入りました。
予め、この中にボルトが居るに違いないと目星を付けてたキャップをハズし・・・
トリムの前方と後方に在るウェザーストリップのダボもトリムから抜いておき・・・
構造の検証も済んだところで、いよいよ分解作業を開始いたします。
トルクスレンチを用いて、把手下部のボルトを緩めてまいりましたら・・・
ボルト、長っ(笑)!コレじゃ、ついつい締め付け過ぎるのも仕方がありませんね。
今度は、ウラオモテにナンか突っ込みつつ引き抜くタイプのカプラーとの格闘・・・
ナニせ、こんな状態で顔を裏側に突っ込んで作業するワケですから・・・
コレでようやく、右側ドアパネルからドアトリムを分離出来ました。
で、防滴シートがトリム側に付いてますんで、丁寧に時間を掛けてハガします。
「ふぅ~・・・」このグルーGUNで貼っ付ける芸風、ヤメて欲しいわ。
そんなモンをハガすと、余計なアラまで目に入ります。豪快なクラック見えますか?
そして、ドナーの方からも、ナニかがハラハラとチギレて出て来ました(泣)。
経年で、ヘタに触ればモロモロと崩れそうなんで、チカラを掛けられぬまま・・・
相当ガッチリと貼られた防振防音用のフェルトシートを丁寧にハガします。
現車のトリムは、レールがボロボロ。既にタッピングビスで補修してありました。
ジリジリと匍匐前進で、ようやくフェルトシートの除去に成功いたしました。
でも、今回の場合、おんなじ工程を4回ヤラねばなりません(大泣笑)。
ドナーの方は、黒づくめのトリムなんですが・・・
現車のトリムは中心部が茶色いグローブレザーなんで、組み換えが必要なんです。
「ドボジテ、同じ仕様のドアトリムが見つからないんだよぉ~」と嘆きつつ・・・
左側のドアトリムも現況を把握しておきます。右側以上にヒドい状態です。
むしろ、真ん中の部分は、それなりに良いコンデションなのが却ってクヤシー。
で、ドアトリムをハズして見れば、驚いたコトにすべてのカプラーが未結線(泣)。
どーすると、こういったいい加減さを発揮できるんダロと、むしろ羨ましく思うヨ。
ドアインナーノブを裏側から見る。やっぱ先にハズしておく必要がありそうです。
左上を御覧ください。「ABS+PC」と書いてあります。複合樹脂素材なんですね。
インナーノブをトリム裏側から留めているビスをハズしますと・・・
御覧の様に、インナーノブの底部ホルダーをスライドさせて抜き取れます。
「◎」に見えるトコだけが溶着ポイントかと思えば、BCGも(笑)受けてる。
片手のバールで受かせつつ、片手にドリルを持って揉み取る。ダンゴ虫部分(笑)もね。
最後まで残ったダンゴ虫状溶着スポットも揉み取りましたら・・・
ようやく「パッカ~ン!」と分離してくれました(喜)。
さぁ、いまだ残るコイツらは、どのようにバラしてやろうか・・・
角度を変えて覗き込み、だいたいの構造を見切りました。
まずはパワーウインドースイッチを試行錯誤の上、裏側から抜きとろうと・・・
「おお、ちょっとずつ高さが変わってる!」確認しながら作業を進めます。
色んなモンを突っ込んでみましたが、この硬質樹脂製のコーキング用ヘラがベスト。
散々試した挙句、ようやくパワーウインドースイッチの非破壊での抜き取りに成功!
もう一つのスイッチも同様の手順で抜き取ったケド、アトはこのアルミ筒を・・・
ジリジリと抜き取りましたら、残すはココだけに。
で、アルミ筒のガイドになってたパーツも抜き取りまして・・・
最後にようやく、パワーウインドースイッチがヌケると云う順序でした。
たったコレだけのコトに四時間。旧車再生の道は、あてどなく続きますよ~だ(泣)。

 ↑と云う一日を送ってしまった(泣笑)ために、本日は千葉の家に帰るのを断念して、つくばのアパートから当ブログをお送りしていると云う次第デス。ドナーといえども五桁円。なのに分解が必要なんてねぇ。

 それじゃー、また明日。

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“初代アウディTTのドアトリム分解法を解明” への9件の返信

  1. この作業は大変だ。
    マセラティとは違う難儀な作業です。
    前の修理者のテキトーな作業が垣間見れてしまうのが何ともですね。

  2. ようは古のイタ車は、カッコよきゃ耐久性とか知ったこっちゃないやね、という姿勢だったの対して、最近のドイツ車はどうせ消費者(いやな言葉だ)は数年で買い替えちゃんだからそんくらいもちゃいいんじゃん、というト〇タ方式を学習した、ということなんでしょうね。

    ものをつくる、って。

    ああ、それでも、世界に明日はやってくる。

  3. 難儀な作業お疲れさまでございます。
    初代TTも古くなっちゃったのね。
    ウチのパンちゃんもですが。

  4. 修理される側をあまり意識していない作りというか、お国柄というか、、、作業ありがとうございます!

  5. 旧車再生
    ん、なんかあったような…
    名車再生か。
    でも動画でいけるような気がします。
    視聴者は変態さんばかりでしょうが…

  6. いやいや、アウディTTのドアトリムの補修なのか再生なのか、とにかく難儀ですなあ。
    トリム内のすべてのカプラーが未結線(泣)・・・て、前にこのトリムを開けたヤツ、いい加減にシロ!
    てか、いいかげんて、不思議な言葉ですよ。
    丁度良い、と言う意味と、相反するテキトーと言う意味と。
    適当と言う言葉も不思議で。
    丁度良い、と言う意味と、相反する、いいかげん、と言う意味で。
    ああ、言葉の千日手に・・・ニホンゴは不思議です。
    難儀な事象にも、たこちゃんは探求心旺盛に、正面から立ち向かっておられるかと。
    カトちゃんぺ、もとい、たこちゃんぺ。
    ・・・愚かな私にお仕置きを。。。(Smさんなだけに)

  7. 後出しコメント:イタリア車のレストアは大変なのはなんとなくそうかと合点がいきますが、ドイツ車もこんなにも面倒なんですね。まあ安く直すためには、労力を惜しまないといけないということですね。しかし大変過ぎ。

  8. いつもブログ拝見しています。オークションエージェントの件もありがとうございました。よい年末年始をお過ごしください。

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