まだヤッてたのか(泣笑)!マセラティギブリⅡ後期型用電動格納ドアミラーの検証を。

 まー、ワタシの無能&無力さを象徴しているようなハナシなんですケド、自身が「オリジナル状態はこうだったハズだぁ!」と云う状態と異なる仕様で組まれていた場合に、ソレをオリジナル状態に戻すには、斯くも時間とコンジョーを要するのかと打ちヒシがれて(笑)おります。

 本日のネタ、前回はこんなでした(ぜひリンク先を御覧ください)

ココで、ワタシが信ずる本来のメーカー出荷時オリジナル状態を見てみましょう。
斜辺を留める二箇所のビスは、M6のナベ。そして、もう一つはM8の・・・
相当特殊なヤツ。中心部には三角形の樹脂カバーのピンを受ける穴が設けてあります。
そもそも樹脂カバーのピンは折り取られておりましたんで、まずはM8ビスを・・・
このままでは、ボディ側パネルの膨らみに干渉してしまいます(泣笑)んで・・・
取り出だしたるは、エアベルトサンダー。この際メカトリエにも欲しいと新規購入。
コレで、ビスのアタマ径を小さくなるように削ります。
左側が研磨加工後のビス。直径が小さくなったのを御覧頂けますでしょうか。
さらに、もう片側用にも削って作りました。
直径を小さくするのみならず、出来るだけ頭頂部も削って薄くしておきました。
・・・で、いったん仮にビスを入れ、締めてみますと、干渉は除去出来た様子。
M6の2本も入れて仮組みしたアトで、またもハズしてシーラー除去作業を。
反対側も同じように。M8用の穴が小さくて、ビスのネジ山部が入らないんで・・・
穴の周囲をリューターで削り、ネジ山部がスムーズに貫通するよう調えました。
・・・で、さっき作ったM8ビスを仮組みしてみたケド、ネジが噛みません(泣)。
精密ドライバーの先で突くと、ネジ山を切った穴からはシーラーがゴッテリと。
ミラー土台がボディからハズれた状態にして、M8ビスが噛むようになったのを確認。
こうして、なんとかオリジナル状態に近付ける(三点留め)コトが叶いました。
三角形の樹脂カバーを貼り付けるために、シーリングの除去も徹底的に行います。
その樹脂カバー裏にも、M8ビスのアタマが逃げる様に凹みを設けます。
実は、このアト削り過ぎて表面がトケちゃった(泣)んで、ドナーを起用するハメに。
樹脂ベラや、生爪(チト剥がれた:痛泣)でシーリングを掻き落としてからの脱脂。
ドア内のハーネス。アレコレと最適な取り回しを考えておりましたら・・・
パワーウインドーモーターのハーネスがランチャンネルの下端に擦れて削れてた。
サイワイにも内部の各コードにはダメージが無かったんで、被膜にダケ絶縁テープを。
そして、ようやくドアアッパートリムを載せてみました。
ハズすのは、アッと云う間ですが、キチンと組み立て直すのは往生いたします。
明日トリムも完成形にして、次週水曜日に御納車出来るようにしなきゃ・・・

 ↑想い起こせば、マセラティギブリⅡの場合には、222系やシャマルなどデ・トマソ期のマセラティと同一の脱落式ドアミラーを装備した前期型・中期型と、ドアミラーベースの下辺取り付けピッチが根本的に異なる電動格納ミラーを装備した後期型では、初めっからアタマの中身を切り替えて臨まねばならなかったところを、余りにもワタシの考えるルーティンには入っていない作業(泣笑)をアレやコレやと続けるウチに、様々なモデルの“造り”のキオクが錯綜してワケが分からなくなっちゃったと云うのが敗因(泣)でした。例えば、クアトロポルテⅣの場合には、最初期型から最終型のエヴォ系まで、すべてに電装格納ミラーを装備しておりますので、モデル変遷によってミラー本体カバーの形状は異なれど、ボディに締結されるベース部分のピッチには結果的に互換性があるんで、ソレもアタマん中でゴッチャになってたように思います。ギブリⅡ後期型ダケが「頭部(幅広なマイナスドライバーで締めこむように“擦り割り”が入ってる)が薄くて中心部に穴が開いた特殊なM8皿ビス」を用いるのだと、改めてキオクを確かなモノにするべく、備忘録として記しておこうと思います。「Nさん、御待たせいたしました!」

 それじゃー、また明日。

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“まだヤッてたのか(泣笑)!マセラティギブリⅡ後期型用電動格納ドアミラーの検証を。” への7件の返信

  1. ギブリII電動ミラー格納障害の修理がこれほど面倒なことになるとは、、、、ありがとうございました。
    納車が近いですね!

  2. 貴重な修理データ。
    本ブログがアーカイヴに。
    (コメント類とともに)

  3. それにしても、シーラーのごっそり除去はタマランですね。
    生爪チト剥がれたはナミダチョチョ切れます。
    ご自愛くださいませ。

  4. キチンと組み立て直す。このお言葉が最高です。ありがとうございます!

  5. 格納ドアミラーのメンテで、ビスのアタマが干渉せぬよう切削加工せねばならぬ、だなんて。
    メカトリエに旋盤加工機を導入せねば。
    しかも、生爪剥がしながらのシーリング除去作業だなんて。
    崇高な信仰心の為せる業。
    でなければ余程のドMではなかろうか、と。
    このSm仮面が、たこちゃんを我が心の師匠と崇め敬う所以であります。
    ああ素敵💕

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